0077【三日月が見ている】

 庭で子供たちと遊ぶ少女劉備。それを食堂から遠目に見る一行。報告書の内容について思い悩む英雄、あるがままでいいとする早苗と意見を衝突させる。

 一見、どう贔屓目に見ても一国の王には見えない劉備少女。しかし、倶利伽羅は彼女が語った身の上話の中で、時折王の素質を感じさせる確固たる意思、その片鱗を見たような気がしていた。その後、夢が丘を後にして丘を下りていく少女劉備。パトカーで送ると言う申し出を断られた英雄は、彼女を尾行。しかし、曲がり角で突然見失ってしまう。代わりに格闘家風の青年とすれ違うが、それどころではない英雄。呼び出しを受け尾行を断念。渋々乗車してパトカーが走り去るのを、そこから数十メートル離れた路地から先の青年と少女劉備が見ていた。

 その夜、行き詰った研究を一時中断し研究費を稼ぐべく依頼受諾再開に向け準備をする倶利伽羅。夜間の自主トレーニングから戻ってきたスバルが丁度テレビでZちゃんが出ていたCMが放映されているを見て、「光子力」を倶利伽羅に件の動力としてどうかと報告する。興味をそそられた倶利伽羅、早速電話するが営業時間外で誰も電話に出ない。明日にでも掛け直す事にし、戸締りをこれからシャワーを浴びに行くスバルに任せて寝床に向かう。

 空には、綺麗な下弦の三日月が出ていた。その月の下、ビルの屋上には少女劉備と青年。二人の目には、ある「願い」への強い想いが静かに燃えていた。


  • 最終更新:2017-04-07 22:15:58

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