0075【I am 劉備】

 スバルが戻った翌々日。倶利伽羅の発電機改造は完全に暗礁に乗り上げていた。エネルギー変換効率の高い動力源が全く見つからず、既存のものでは目標値どころか現状維持にしかならないのだ。スバルに誘われ、夢ヶ丘ご一行総出で気分転換にと市民公園へ。スバルはアイスクリームの露天商で禁断の「全部乗せ」注文をして周囲を驚かせ、アイス好きを見せつけた。市民公園ではヒーローショーが行われているが、何の変哲も無い別の場所に観客が流れている奇妙な現象を発見。スバルを含めた子供らを院長に任せ、倶利伽羅はその人だかりへ。

 人垣を掻き分け押し退け前に出た倶利伽羅。その中心部にいたのは、鮮やかな桃色の長い髪を持つ目の覚めるような美少女だった。しかし、取り巻きの様子がおかしい、一様に微妙な顔をしている。自己紹介を求める男らに、少女は数回目になるであろう名乗りを嫌な顔ひとつせず高らかに告げた。

「私の名は劉備、字は玄徳です」

 それを聞いた倶利伽羅も、いつの間にか来ていた早苗と英雄もその理由が分かり、同じ微妙な表情に。その後、集会条例に基づき人だかりは解散させられる。その後も残って彼女を「スカウト」しようとしつこく食い下がった男らは、早苗の餌食になりシメられていた。



  • 最終更新:2017-04-07 21:57:05

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