0074【また会う日まで】

 異形の消えた虚空を見つめるスバルのその肩がぐらりと動いた。転倒の前触れと察し咄嗟に駆け出したグレちゃんがその身体を支え倒れず済んだが、その際何かに気付き、驚愕する。

 Zちゃんらが起き出した時、グレちゃんはスバルの腕に包帯を巻いていた。満身創痍のスバルはゲッちゃんが執事に用意させた「光子力治療装置」なるカプセルベッドで快復。数十分で完治したどころか、前より調子がいいとの事。それについてグレちゃんはひとり、複雑な表情を浮かべる。

 その後すぐ緊急車両が現場に到着したり、警察から事情聴取もあり結局解放されたのは真夜中だった。怪我人も多く出た為、別荘の建築計画自体中止となり、ほとぼりが冷めてから別の活用法を考えようと言う結論に落ち着いた。

 翌日、来た時同様に執事に送られて和環に戻る事になるスバル、ゲッちゃんもチームZも揃って別れを惜しむ。スバルもZちゃんに"相棒"の面影を見てふと涙ぐむ。だが、皆が不思議とそう遠くない再会を予感。車が見えなくなるまで、誰もが手を振り続けた。

――その背後、山林の奥。謎の影が彼女らを観察していた。それは「そうだ、再会はそう遠くない」と言い残し、人知れず姿を消した。


  • 最終更新:2017-04-28 23:42:56

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