0065【異変拡大】

 その直後、現場から爆発音とそれに混じって悲鳴が上げる。急いで駆けつけると、宙に現れた歪みから明らかにこの世のものではない異形の怪物が次々と現れ、作業員を襲っている。破壊させた重機からは黒煙が上がり、飛び散った燃料に引火してか現場は火の海と化していた。これは紛れも無くスバルがこれまで幾度となく倶利伽羅と和環で戦ってきた異世界からの侵略者。事態は、和環だけに留まっていないようだ。

 鬼の頭蓋を思わせる胴体から七本の足が生えた節足動物の群れが、一行を獲物と見定めた。関節から射ち出す骨の杭は重機を難なく破壊、足一本は人ひとり軽々と持ち上げる膂力を持つ。口からは酸を吐き出し、個体によって数が違う眼に灯る赤い光が炎のように揺らめく。全高2メートルはあろうかと言う巨体のそれが、十や二十ではきかない数で群れを成している。勇気ある作業員が工具で立ち向かうが、鋼鉄並みの硬度があるのか、その甲殻には傷ひとつついていない。返り討ちに遭い血塗れで動かなくなった作業員をスバルと他の作業員が救い出し、執事に避難誘導と救助要請を命じ下がらせるゲッちゃん。

 Zちゃんは光子力町の機械獣ガールズの相手では物足りないと、未知との戦闘に意気揚々。そんな姿にグレちゃんはうんざりしているようだが、その目には彼女の身を案じる本心が見て取れる。グレンダさんはスバルを非戦闘員と思っているため彼女の前に出て、避難を呼びかける。しかし、スバルは更にその前に出てバリアジャケットを装着。リボルバーナックルを掲げ、戦う意思を示すのだった。


  • 最終更新:2017-04-07 19:39:05

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