0061【別れの日】


 夢が丘の子供・奈太が養子縁組で引き取られて出所する事に。その日は鋼家も臨時休業、知人も招いての細やかな宴が開かれる。 そこでスバルは奈太が抱く理想の女性像に当てはまるとして子供ながらに想いを告げられる。スバルはその想いには応えられないのが分かっていながらも彼を悲しませたくない一心から、彼に激励の言葉と共に「10年後にまた会えた時、同じ気持ちでいたらその時にもう一度聞かせてほしい」と言ってしまう。奈太はその言葉に奮起し、立派な大人になって迎えに来ると約束する。

 そして翌日の出立の日、皆が見送りに玄関に集まる中、倶利伽羅がひとり遅れて出てくる。手に持つのは今の今まで拵えていたと言う手製の銀細工。お守りと言って餞別にと手渡し、中年夫婦に連れられて皆で見送る。その後、スバルがかつて母親と死別したと言う自身の過去の一部を明かす。自分には父と姉がいたから寂しくはなかったが、実はほんの少しだけ皆の気持ちが解る、と語るスバルを子供たちはより深く受け入れた。

 午後、夢ヶ丘に一台のトラックが。倶利伽羅が格安で譲り受けた発電機が到着したのだ。皆で手分けして件の洞穴奥に運び込む。そこは鋼家の真下と繋がる倶利伽羅の研究工房が建設されており、倶利伽羅はここで鋼家の『工房としての機能』を発展させるべく、組み上げた発電機を従来のガソリン稼働式から『別の動力』に切り換える研究を始めると言う。その為、先日引き受けた泊りがけの依頼を、お泊まりグッズを持たせてスバルに任す事に。

 待ち合わせ場所の駅で依頼主の執事と合流し、リムジンで連れて行かれたのは和環から百数キロも離れた山奥。ここではとある金持ちの別荘の建設予定地だが、作業中に幽霊騒ぎが起こり、元々いた作業員が全員逃げてしまったと言う。今回の依頼はその補填作業員としてであった。


  • 最終更新:2017-04-07 17:25:17

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