0048【魂を呑み干す鋭黒】

 の跳躍力が合わさり、最上階の床を突き破る剣士。倶利伽羅が追って最上階に到着した時、剣士は立っているのもやっとの様。

 剣を杖代わりに剣士は何故か倶利伽羅に背を向けあらぬ方向へ歩き出す。突然の奇行に呆然としていたが、進行方向の先で何かが動いたのに気付く。住み着いていた宿無しが姿を現したのだ。

 剣士の狙いに気付いた倶利伽羅だが更にそれを察した剣士、倶利伽羅が動く前に最後の力を振り絞り走り出す。倶利伽羅は宿無しに避難を呼び掛けるが、酩酊状態で話が通じない。急ぎ後を追うが、暗がりに加え剣士が背で隠していた床の穴に気を取られ、そこに飛ぶ斬撃が迫る。足止めを食らうも再加速し剣士を追うが時既に遅し。宿無しの胸に大剣が深々と突き立てられてしまった。迸る鮮血と共に、宿無しの体から出た何かが刀身を介して剣士に移りゆくのが目視で分かる。

 倶利伽羅、阻止の為滑り込みを掛ける。剣士は空高く跳んでこれを回避。宿無しは既に事切れ、剣士はこれまでとは比較にならないプレッシャーを放つ。あの漆黒の大剣は「魂喰らい(ソウルイーター)」だと言う推測は、確信に変わる。



  • 最終更新:2017-12-24 21:30:39

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード