0040【大人の責任】

 クリスがたまらず逆恨みもいいとこだと反論するのを弦十郎が制止。そして、土下座で院長の怒りに立ち向かう。

 政府に関わる人間として、責任の一端は間違いなく我々"大人"にあると。その上で、この恥をそそぐ機会は今我々に出来る事の中にしか無いと告げ、今一度信じて欲しいと額を床につけ協力を求める。翼も起立して頭を下げ、クリスと響も慌ててか90度腰を曲げての礼をした。

 暫し黙する院長。「・・・決めるのは、あの子です」と言い残し、部屋を出ていく。弦十郎、ドア越しにも十分聞こえるような大声で感謝を告げ、出された白湯を飲み干す。その後全員が外に出る間際、トイレに寄ろうと廊下を歩くクリスは、その途中に鋼家の事務所に通ずる連絡通路兼物置きにふと目をやるとそこに安置されていた何かが仄かに発光しているのが見えた。それは、倶利伽羅があの夜振るっていた鉄鞭。一瞬何か分からず通り過ぎたとしたが、よくよく異常だと二度見する。が、鉄鞭はもう其処には無かった。

 一方、名も無き丘からの景色を、和環の自然豊かな光景をパノラマで満喫する響。「(ルームメイトの)未来(みく)にも見せてあげたいな」、などと言っていると、彼女の前に見覚えのある特徴的な白髪の少女が現れ、無言で響を導く。後をついて行き辿り着いたのは院の裏手、丘の壁が抉れたように横長に開いた洞穴。

 そこで響は、遂に倶利伽羅を見つける。


  • 最終更新:2017-07-01 22:48:14

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