0038【異邦人】

 今の爆発はその人物が仕掛けたものだろう、流石に数で不利と判断。向こうが追って来ないのを確認し、全速離脱を敢行。無事に撤退出来たその足で辿り着いた丘の下のバス停留所。腰掛けて一休みしながら、倶利伽羅は先の若武者の言葉を反芻していた。

"お前と似たようなもの"

 明らかにこの世界の住人ではない人物が口にした、この言葉の意味。それは、今日まで自分の中に燻っていた、ある疑問への答え。

「我も、別の世界から・・・?」

 そう考えると、全てに辻褄があう。この町でどれだけ探しても見つからない自身の手がかり。明らかなオーバーテクノロジーで作られた両腕の義手と鉄鞭、そしてこの草履。
 倶利伽羅、腕を組み思わずため息ひとつ。

 一方、先の若武者と彼を助けた何者かとの、暗い部屋での会話。相手は女、それも十代後半。内容は先の戦闘についてだった。若武者曰く、黒の剣士は「軛(くびき)を解かれた暴れ馬」、倶利伽羅は「手癖の悪いバラガキ」。難敵ではあるが、勝ち目はあると言う若武者の言葉に少女が関西弁で激励す。

「頼むで、あんただけが頼りなんや」

 その会話の中からこの若武者がやはり別世界から来ており、少女とは何らかの契約関係にあり二人はある目的の為に共闘している事が判明する。



  • 最終更新:2017-12-24 21:17:42

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード