0009【暴れん坊policewoman】

「あのガキを刺すつもりで突っ込んだ。なのに、ナイフごと地面に吸い込まれたみたいだった」

 半グレは、取調べでこう言ったそうだ。

 凶器が少年を捉えるよりも早く後方から接近した何かに腕を取られ、視界が一回転し背中から落ちていた。気を失う直前に見たものは、ストッキング越しのパンツだったとも答えた。

 一方少年は病院で治療と精密検査中。検査結果は異常無し。それどころか億に一の稀少な筋繊維の持ち主と判明。

 付添の院長と病院を出ると、一人の婦警が声を掛けてきた。彼女の名は片桐早苗。先程のパンツの主もとい少年を助けた通りすがりの女性巡査である。

 夢ヶ丘へ帰る道中、格闘技経験等の質問をされるが、記憶が無いので答えようが無い。その後は仕事の愚痴を聞かされて(和環で不審な事件が頻発しており、警察にも被害が出て人手が足りない等)・・・。

 やがて孤児院が見えて来る。しかし様子がおかしい。見た事の無い黒塗りの車が止まっている。院長曰く「招かれざる客が来ている」。言葉通り、一般人とはかけ離れた雰囲気の男達が待っていた。


  • 最終更新:2017-02-28 21:25:25

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード