0006【乱乳者たち】

 買い物を終えて商店街を歩く買い物帰りの少年と孤児たち。途中、胸の大きな女子学生とすれ違う。少年は見とれていた男児らに女児らがドン引きしていると知らせる。が、自身もおっぱいには思い入れがあるとして語り出す。その直後、その少女が財布を奪われる現場を目撃。孤児らを残し人通りの多いメイン通りを離れ路地を疾走。

 少女の全財産入りの財布をめぐる追走劇は、二人の行く手に現れた、腰まである束ねた黒髪を持ち肌もヘソ出しの制服まで黒一色の全身黒ずくめのこれまた爆乳の少女の登場によって終わる筈であり、逃走犯は寸前まで彼女の存在に気付かなかった。

 ――が、それ故に更に先で構えている少年の存在には最後まで気付けるはずが無かった。指で弾いた硬貨が爪先を捉え、犯人をつまづかせる。それに巻き込まれそうになった黒の少女が犯人の頭を蹴り上げるが、その手に握られていた財布は空高く放り上げられ、屋台の炭台に吸い込まれるように落下する。そのシーンがスローモーションで涙目の少女の目の前で進む。だが火中へ落ちゆくはずの財布は、少年が寸前でキャッチして無事だった。

 駆け付けた警官に連行されていく貧乳盗賊少女を背に、少年は数秒とは言え手袋越しとは言え、炭火に炙られても火傷どころか全く熱を感じていない己の腕に脅威を感じていた。


  • 最終更新:2017-04-28 23:36:33

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