NS(ナノスキン)スーツ

 トロピカル・カンパニーが、倉持技研やデュノア社といったIS開発企業体らと共同して開発した新世代のISスーツ。
名にある通りこれはナノマシン技術を利用したもので、実のところトロピカル・カンパニーが関わる前からIS企業開発体で
「IS補佐用のナノマシンをISスーツに付加し、よりISとの密接なリンクを可能とする」という名目の下で、
それぞれ開発が進められてきた。その結果、確かに追従性は上がったものの、それはごく僅かといったもので従来のISスーツと
製作コストの割に合うような効果が得られなかった事から開発は頓挫された。

 しかしその後、デュノア社からトロピカル・カンパニーに研修に来ていたスーツの開発関係者が同社のナノテクノロジー開発部門を
視察していた中、部門の総責任者との謁見でスーツの件で会話してみたところ、我が社の技術(EOT)で再挑戦してみないかと持ち掛けられ、
トロピカル・カンパニー主体での再開発が進められた。

 それが、従来のナノマシン技術を遥かに上回る“霧の艦隊”から齎されたEOT、『ナノマテリアル』をベースにした
『ナノスキン』と呼ばれる新素材を編み込んだこのNSスーツである。これにより先に開発されたスーツの数倍以上の
効果を発揮することに成功、ナノスキンには使用者の脳内パルス信号をタイムラグを一切起こすことなくリアルタイムで
組み上げるシステムが組み込まれており、それが近年のISに標準搭載されているT-LINKシステムと好相性で、
より強い追従性を発揮した。また、従来のISスーツはパーソナライズされた専用機のみ限り、量子変換された状態で
ISのデータ領域に格納され、ISを起動させると自動的にスーツも展開されるようになっている・・・が、
それはエネルギーの消耗が激しいため、緊急時以外はスーツを着用してからISを展開するのが一般的であった。

 しかしNSスーツはその性能の高さとは裏腹にISスーツよりもデータ領域、及び展開する際のエネルギーの使用量の激減に成功、
微々たるエネルギーでISユーザーはスーツとISを展開可能。これはナノマテリアルの特性を応用したものの成果であり、
展開時にはナノサイズの粒子状でスーツのデータを大幅に圧縮、展開時に“その場でナノスキンが使用者に適したスーツを
自動構築”する事で可能となった。

 加えて世界的に希少なISユーザーを守るために、仮にISが戦闘不能で生身ひとつで脱出した場合を想定し、
ISスーツよりも更に強度が高められている。これはナノスキンの効果で、使用者が緊急時になるとNSスーツの表面が
形状変化を起こしそれによる硬質化を実現、厚みこそ無いものの、銃弾を受けても貫通せず、さらにその衝撃からも
使用者の肉体を保護する。さらに意識を失った場合は、スーツのナノスキンが膨張、使用者の全身を覆い、
表面の形状変化で周囲の光景と一体化し、救援を待つように仕組まれている(意図的にそうすることも可能)。

 なお、通常時のデザインはユーザーが好みで合わせる事も可能、形状色で色の変化も自由自在である。

  • 最終更新:2017-10-27 23:01:21

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